口の中には、唾液の出る腺(大唾液や小唾液腺)があり、そのうちの小唾液腺の腺(バルブ)が何らかの機械的な原因(誤って噛んでしまったことなど)により、つまり唾液が口の中にうまく出ない場合、貯留して嚢胞❗(ノウホウ❗)になるケースがあります。
これらは幼少の子供さんに多く見られますが(稀に大人)、先ずは悪性ではありません。
痛みはほとんどなく子供さんが気になって親御さんに話した結果、心配なので受診しましたというケースが多く見受けられます。触診によりコリコリしていて、実は摘出した内容物を観察しますとブドウの房(グレープ・クラスター)のようになっています。これらが大きく、今回のように年齢的にも摘出したほうが良い場合は取り除きます(保険適応可) 幼少で嚢胞が小さい場合などによっては経過観察するケースもあります。
時にはレーザー照射にて蒸散することもありますが、全て取り除けないことがあるので、当院では切開法を用いて全て取り除くようにしています。
摘出しても癖で唇を噛みしめたりしていると再発することがあるので要注意です。癖って怖いですね!